江西の職人さん突撃! 3回目 建具職人 中田まさかずさん
三協住宅サービスのリフォーム品質を支えてくれているのは、職人さん。
弊社の応援部長・江西あきよしが、その職人さんを直撃取材!
リフォーム職人さんの素顔に迫ります。お気に入りの職人さんがいましたら、
リフォームの際にご指名も賜ります! 3回目は、建具職人の中田まさかずさんを突撃。
中田さんは、もうお仕事中。お客さまのお宅で、襖(ふすま)を外していました。
そうなんです。建具って、戸・障子・ふすまなど、開閉して部屋を仕切るもの。
いまは、住宅設備メーカーの既製品も流通していますが、
昔からある木製品の建具は、工場で作られて、
建具職人さんが現場で取り付けるのです。
そんな仕事をされているのが、今回の中田さん。
江西 まずはお仕事を見てみましょうか。お邪魔しまーす・・・。
今日の現場は、伝統的な和室のようです。木造建築の象徴のような美しい部屋ですね。
江西 中田さんは、どこでしょうか・・・。あ、建具の調整をされています。コマの調整をしています。
江西 2枚目の建具は、カンナで削っていますね。削られた木は、1ミリあるかないか。木くずを良く見ると、向こうが透けて見える・・・
江西 のこぎりを当てています。これまた、微妙な手加減で、丁寧な仕事・・・。
江西 それから、消しゴムのようなものを敷居に塗っています。ろうそくの「ろう」ですね。
建具のすべりを良くするための作業ですが、いまではあまり見ないものかもしれませんね。
江西 仕上がったのでしょうか。元に戻しています。
江西 あ、お客さまが来られて、襖を開け閉め・・・あー!!! ちゃんと動きますね。あ、こんにちは。
中田 こんにちは。
江西 ちょっと座らせていただいて・・・失礼します。いまされていたのは、どのような仕事でしょうか?
中田 この襖は開かなかったので調整をして欲しいというご依頼をいただきまして、今日はやってきました。
江西 もうどのくらいこの仕事をされているのですか?
中田 建具は15、6年になりますね。その前は、大工をやっていました。
江西 さきほど少し拝見しましたが、1ミリかそれ以下の微妙な削り加減ですね。最初からできるものですか?
中田 最初からは無理です(笑)。やはり、カンナが使えないと無理ですね。師匠から教わって、自分で何度も失敗して、やっと・・・
江西 愛用の道具も、やはりカンナでしょうか。
中田 そうですね。粗、中、仕上げの三種類くらいを常に持っています。
江西 どこを削っていいの分からないってことはないのですか?
中田 もうないですね。長年の経験です。
江西 じゃあ、どんな建具でも、だいたい見ればわかる?
中田 わかりますね。ここを削ればいいとか。
江西 この仕事で、わからなことはもうないのですか?
中田 いやぁ(笑)最新の建具は、わからない。建材自体も進歩していますから。何事も日々勉強ですね。
江西 若手の職人さんにアドバイスをするとしたら、何と言いますか?
中田 失敗しないと成長しないので、やってみろということですね。
江西 深いですね。人生と一緒ですね。
中田 そうですね。人に教わったことは自分でやってみて、そして失敗した時に身に付くのです。
江西 これまで中田さんも大失敗を・・・?
中田 そりゃ、人間ですからありますよ(笑)作り直しになったこともあります(笑)。
江西 逆に、うれしかったことは?
中田 建具が動かなかった建具が動いた時のお客さんの喜ぶ顔が、イチバンうれしい。
江西 それは、わたしも同じですね。稽古したネタをお客さまの前で披露して、笑ってくれたり喜んでくれたりしたら、うれしいです。これからも、お互いお客さまを喜ぶ顔をたくさん見られるように、頑張ってやっていきましょうね。
中田 そうですね。
江西 今日はどうもお邪魔しました。ありがとうございました。
中田 ありがとうございました。最後に、建具のことなら「エニシングOK」!
<おしまい>